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フェーン現象 [日本語になったドイツ語]

季節は外れの話題ですが、先日のミュンヘンの路面電車の色から
ここにたどり着きました。

フェーン現象。
日本でも冬になると聞かれる気象用語ですね。
これはドイツ語が語源です。

フェーンは、もともと南ドイツのアルプスを越えて吹く
特に冬場の強い南風を指す言葉です。
der Föhnと書きます。フェーンと読みます。

日本海側でのフェーン現象と同じように
フェーンが吹くと気温が上がり、空気が乾燥します。
そして見られるのがこのような真っ青な空です。

Muenchen.jpg


こんな空の色に出会えると旅行者としてはとても嬉しいですね。

でもミュンヘンに暮らす人々は、とくに気象の変化に敏感な人々は
そう喜んでもいられないようです。

それは気圧の変化が人々の健康状態に影響を与え、様々な不調をが見られるからです。
心臓病、循環器系の病気の病状の変化、頭痛、イライラなど様々な不調が生ずると言われて
います。

とはいえ、この抜ける様な青は南ドイツのバイエルンではとても好まれる色で
色々なところに使われています。
(バイエルン州でも北東部のフランケン地方は別のイメージカラー(赤/白)です)

Maibaum.jpg
これはマイバウムと言われ、
お祭りなどの時、村や町の中心に建てられるポールです。

青は、フェーンの吹いた空の色。
白は、そこにぽっかりと浮かぶ白い雲。

電車の色も青と白のツートンカラーですね。
日本でも販売されているLöwenbräu(レベンブロイ)のビールにも
このイメージカラーが使われています。

そしてあの車にも…BMW
Gesehen!(23)  コメント(4) 
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コメント 4

carotte

あっ、あのマークですね。BMWの。
青と白はそういう意味だったんですね。
by carotte (2010-08-28 23:13) 

perseus

こんばんは。
フェーン現象もドイツ語だったんですか!?
身近な所でドイツ語って使われているものですね。
同じドイツでもミュンヘンとバイエルンでは気候の
捉え方が異なるというのも非常に興味深いです。
BMWのマークの色がこのような意味合いを含んで
いるとは。非常に興味深い内容でした^^
by perseus (2010-08-29 01:48) 

toshi

フェーン現象の言葉の意味
大変勉強になりました。
by toshi (2010-08-29 08:23) 

orange

carotteさん
お馴染みのマークですよね。ミュンヘン周辺を旅行すると
とにかくあちらこちらで青/白の模様(斜めの縞、ダイヤ模様)を
よく見かけます。州の紋章もこのイメージカラーを使っています。

perseusさん
以外ですね。英語でもfoehn phenomenaと書くのでフェーンの
部分はドイツですね。オーウムラウトはoeと書き換えますから。
バイエルン州はかなり広い連邦州の一つですから、それぞれの地域で天候も異なります。ドイツでは今、雨が多くなっているようです。

toshiさん
まだまだ暑いですが、お元気ですか?
フェーン現象はみなさん聞き慣れた気象用語ですからね。
また話題探しをしてみます。お楽しみに!
by orange (2010-08-29 08:44) 

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