壊れたままの方が… [平和]
西ベルリンの繁華街、クアフルステンダムの賑やかな通りが始まる広場に立つ
カイザー ヴィルヘルム記念教会が、修復されるとのニュースを
読みました。
この教会は記事にもあるように第2次世界大戦の爆撃で
尖塔の上部が激しく破壊され、戦後65年もの間、そのままの形で
平和のシンボルとしてベルリンの街並の一部となっていました。
広島の原爆ドームと同じ様な意味を持たせたものと
語学のテキストなどでは紹介されていたので、少々、このニュースには
驚いています。
負の記憶を残す事も平和への思いをつなぐためには
必要なことと思うのですが…
煤けた東ドイツの街を出て、"西”にたどり着くと
繁華街の中で出迎えてくれる、かなり存在感のある建物で、
思い出の街には欠かせない風景と
なっていたこともあり、かなり残念に思います。
perseusさんの書き込みの後の追記です。
私も初めこの記事を読んだときは、驚きました。
気になったので他の記事を探してみました。
特に大きく取り上げている記事は今のところ見つかっていませんが、
どうやら"老朽化”が修復工事の要因のようです。
大きな道に周囲を囲まれていること、下を地下鉄が走っていることなどから
振動の影響が大きく、また風雨に曝され、寒暖の差による石の劣化で
大きな破片が落下する可能性があるとのこと。
隣に見える現代風の建物には戦争の惨状を伝える写真などが展示されています。
もう少し調べてみますね。
現状維持の保存のための修復であって欲しいと思います。
2010-08-06 00:56
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コメント(5)
こんばんは。
老朽化からの修復なのか、それとも戦争を知らない
戦後生まれの者の良かれと思っての結果なのか?
やはり、視覚から受ける印象って、説明される以上に
インパクトがありますからね。戦争の惨劇の象徴。
できれば上手く保存して欲しいものですね。
しかし、威圧感のある建物です。
by perseus (2010-08-06 01:10)
戦争の傷跡を象徴的に残して
悲劇を繰り返さないようにしたいですね。
by toshi (2010-08-06 06:53)
この建物、回りの近代的な建物とは異質ですごく印象に残っています。理由を聞いて納得したものでした。
やはり、このままの姿で強化する感じの修復にして欲しいですね。
by carotte (2010-08-06 09:29)
以前、ユネスコがアウシュビッツと原爆ドームを同時認定した際、負の遺産でなく、これを残そうとした人々の良心の遺産として認定した、と言った趣旨のお話しを聞いたことがあります。
そのままにしておくことにも大きな意味がありますよね。
コメントも有難う御座います。
私も常々思っていました。
鎮魂の休日がないですよね。
しかし、広島・長崎・沖縄以外での平和教育の欠如は、鎮魂の日の有無だけが原因ではないのかな?とも感じています。
ちなみにドイツには戦争を振り返るような休日、もしくは機会はあるのですか?
by 広島ピアノ (2010-08-06 21:09)
perseusさん
「警告の碑」と呼ばれる文化財です。
もう少し、調べてみますね。
文化財財団にHPには道路からの振動が激しいので
修復作業の必要がある主旨の記述がありました。
どのように修復するのかについての記事はまだ見つけて
いません。しばしお待ちを!
toshiさん
戦火にあった文化財はたくさんありますね。
ボロブドゥールも、敦煌の遺跡も…
人間の愚行を記憶に残さなくてはいけませんね。
carotteさん
"西"のシンボルだったこともあり、
私にとっては、変な表現ですが"温かさ"を感じる
存在でもあります。それだけに大切にしたい形です。
広島ピアノさん
先日の若泉敬さんのドキュメンタリーといい、
まだまだ明らかにされていない敗戦後の政策というものが
あるのでしょうね。
平和を考えるための休日という設定はドイツにはありません。
ドイツ再統一の日は10月3日ですが、この日には
自由について、そして無血デモにより再統一を実現できた
ことについて思い出す日となっています。
by orange (2010-08-06 22:58)