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釈然としないこと [平和]



一昨日のことだったか、このニュースを聞いたのは。
「えっ?」と思いました。

オバマ大統領の核廃絶宣言はなんだったのか。
臨界実験として爆発をさせなければ許されるというものではないはず。
兵器としての核を保有しないことを宣言し、他国にも呼びかけているのだろうに…

そして同調した日本政府の対応は?
広島や長崎へ各国の大使が参列し平和への思いを共有する場を提供した者として
何も言葉はないのでしょうか……
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隣国との関係 [平和]



上海万博へ派遣される青年友好団体の参加も見合わされました。
尖閣諸島の領有権を巡る事件に関連しているこの問題ですが、
今までに無い早い反応と、対抗措置の内容に驚いています。

でもニュースのインタビューで友好団に参加する若い男性の言葉を聞いて驚きました。
「テレビで見ているようなことが自分の身にも起って驚いています。」
確かに率直な意見だとは思いますが、
日本は平和な海に浮かんでいる島ではないということです。

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民間レベルでは友好関係を築きたいと思っても、
国の政策という大きな力の前にあっては10年の努力も一蹴されてしまいます。

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帰ってきました [平和]

8月の1ヶ月間、ソウルの大学へ語学研修と文化交流のため
"遊学"していた娘が昨夜帰ってきました。

帰国日、台風の直撃とあって飛行機は飛ぶのか、揺れるかななどと心配をして
いましたが、「ソウル晴れてた」とあっけらかぁ〜んとしていました。

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東京のアパートへ一度帰り、こちらへ帰ってきました。
「はい、お土産!」と出て来たのは「韓国茶」
出て来る、出て来るハングルばかりの包装。

韓国茶はコーンのお茶くらいしか知りませんでしたが、
色々あるようです。
お世話になったのは女子大だったので、周囲には沢山のカフェがあったとか。
学生寮を使わせていただいたようですが、調理設備がなかったので外食を強いられたと。


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ピースおおさか [平和]

朝からウォーキングを兼ねてJR森ノ宮駅近くにあるピースおおさかへ行きました。



大阪府と大阪市の出資により1989年に
財団法人 大阪国際平和センターが設立されました。
「ピースおおさか」は、1991年から展示や図書の閲覧、
講演会などの場として使われている施設の愛称です。
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大阪大空襲に関する資料や映像、当時の人々の暮らしを
伝える生活用具などを展示しています。
また原爆や日本軍がアジア諸国で行った戦争の惨状、
そしてアウシュビッツ強制収容所に関する資料なども展示しています。

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行ってらっしゃい! [平和]

今日から月末までの予定で
娘がソウルの大学へ夏期語学研修に出発した。

娘が通う大学との交換プログラムとのことで
宿泊費、研修費は不要とのこと。
アルバイトで飛行機代と若干の滞在費を用意したとのこと。
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学生寮で同室の学生さんは中国からの人とか。
研修プログラムが修了した後は、同級生の韓国人のお宅に
お世話になるとのことで…


間に8月15日、そして今年は日韓併合から100年とあって
市中の雰囲気がどのように変わるのか、少々気がかりでもありますが、
研修の中には戦争慰霊碑なども見学し、歴史を学ぶ時間もあるとのことで
彼女が何を感じ、どんな会話を参加した他国の学生としてくるのか
楽しみです。

戦後65年、平成生まれの世代の新しい文化交流が始まっているようですね。
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「人間について」 [平和]


人間について (新潮文庫)

人間について (新潮文庫)

  • 作者: ボーヴォワール
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1980/09
  • メディア: 文庫


フランスの作家、シモーヌ•ド•ボーヴォワールの著書です。
「人間は超越性である。」こんな表現が何度となく出て来ます。
小さな子どもが「僕はAって言わないよ、だってBと言わなければ
ならないのを知っているから」という台詞を言うところが記憶に
残っています。
先ほどまで目標だったものは、到達するやいなやもうその瞬間から
目標ではなくなってしまう。到達した直後からその目標に代わり次の
目標が現れる。
それが人間の所業だというのです。

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壊れたままの方が… [平和]



西ベルリンの繁華街、クアフルステンダムの賑やかな通りが始まる広場に立つ
カイザー ヴィルヘルム記念教会が、修復されるとのニュースを
読みました。

この教会は記事にもあるように第2次世界大戦の爆撃で
尖塔の上部が激しく破壊され、戦後65年もの間、そのままの形で
平和のシンボルとしてベルリンの街並の一部となっていました。

広島の原爆ドームと同じ様な意味を持たせたものと
語学のテキストなどでは紹介されていたので、少々、このニュースには
驚いています。
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負の記憶を残す事も平和への思いをつなぐためには
必要なことと思うのですが…
煤けた東ドイツの街を出て、"西”にたどり着くと
繁華街の中で出迎えてくれる、かなり存在感のある建物で、
思い出の街には欠かせない風景と
なっていたこともあり、かなり残念に思います。


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沖縄の海 [平和]

星の砂。
コバルトブルーの青く輝く沖縄の海を初めて見たのは、
中学を卒業する頃でした。
初めて購入した腕時計に沖縄旅行の割引チケットが付いていたのがきっかけでした。
1972年5月に沖縄は、「沖縄県」として"領土返還"されます。
それ以後、沖縄旅行はパスポート無しで行けるようになりました。
それを記念しての青年の船のような見学旅行のようなものだったと思います。
東京の竹芝桟橋から船で行ったことを思い出します。

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慶座絶壁
この写真は2年ほど前に沖縄へ旅行をした折りに
摩文仁の丘の平和の礎(いしじ)から撮影しました。
第二次大戦末期のアメリカ軍沖縄上陸に際して、多くの人々が
崖から投身自殺をしたと言われる喜屋武岬もこの近くにあります。

鎮魂の海
晩秋の写真ですが、穏やかな色が印象的でした。
多くの戦没者の名前が刻まれた礎を背に、この海を眺めていると
これまでにあちこちで見聞きした沖縄戦の映像や音が思い出されました。

先日、沖縄返還交渉に関わった若泉敬という人物の話をテレビで見ました。

「沖縄核密約」を背負って 若泉敬の生涯

「沖縄核密約」を背負って 若泉敬の生涯

  • 作者: 後藤 乾一
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2010/01/23
  • メディア: 単行本



政治学者でしたが、沖縄返還交渉の際に佐藤栄作総理大臣の
密使としてアメリカとの交渉に深く関わることとなります。
沖縄の日本への返還に熱意を持っていましたが、
以後、交渉の進展に伴い「核持ち込みの密約」にも結果的に深く関わることとなり、
1996年に自責の念から自殺し、結果責任を負う道を選びました。

知られざる昭和史。
沖縄の存在を考える上でも、戦後の日本の歴史の中で
何が行われていたのか、経済政策とのバランスの中で
どのような駆け引きが国際舞台で行われていたのか、
日々のニュース報道の中だけでは一般国民は知り得ない
事実を知りました。


8月は鎮魂の月。
手持ちの写真や資料で戦争についての思うことを
少しだけ書こうと思います。

今まではこのような事を
それほど強く感じることはありませんでしたが、
少し年をとったのでしょうか。





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V-E-Day ヨーロッパ戦勝記念日 [平和]



1945年5月8日
ベルリンでソ連軍のゲオルギー・ジューコフ将軍と
ドイツ国防軍のヴィルヘルム・カイテル元帥が降伏文書に調印した。
ナチスドイツが、連合国軍と続けた戦闘の集結を意味する。
この日を敗戦の日と呼ぶのか、後に西ドイツの大統領だったリヒャルト•ヴァイツゼッカーが
1985年に演説で言ったように「ナチスドイツからの開放の日」と考えるのか。
ドイツの人々にとっては、心情的に後者の方がより近いものがあるに違いない。
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狂信的に権力の座を求めた者の暴力の嵐が過ぎ去った後に
煽動され、従わざるを得なかった政治の流れによって
作り出された”愛国心”が残した無惨な国土の姿。
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そして再び訪れる悲劇。

人々の暮らしは常に為政者たちの欲望の間で
翻弄された。





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ベアテ•シロタ•ゴードンさんのこと [平和]

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花束を持ち、優しく微笑む白髪の女性。
Beate Sirota Gordonさん 1923年10月生まれ。

オーストリア、ウィーン生まれ。
父母はユダヤ系ウクライナ人だ。

父親レオ•シロタは有名なピアニストだが、
山田耕筰の招聘に応じ、東京芸術大学の教授として来日した
ことから日本との縁が始まる。

対戦中、ベアテさんはアメリカ留学をするが、
第2次大戦中も日本に留まった父母を探すため来日し、
6カ国語に堪能なこと、『タイム』誌で働いたことにより得られた
情報収集能力などが認められてGHQの民政局員となる。

日本国憲法
第24条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

6年前に来日した際には、日本各地で講演会を行った。
日本語もまだまだ忘れてはおらず、優しい語り口調で来場者に憲法草案づくりの際の話や
守るべき人権の尊さ、できあがった日本国憲法の比類なく優れている点について
話していた姿が忘れられない。


1945年のクリスマス―日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝

1945年のクリスマス―日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝

  • 作者: ベアテ・シロタ ゴードン
  • 出版社/メーカー: 柏書房
  • 発売日: 1995/10
  • メディア: 単行本



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